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Googleとソフトバンクが実権を握る未来のクルマのカタチ
こんにちは!現役バイク屋店員の諭吉です!
今回は未来のクルマの話。
2020年は自動車業界の変革期元年。
自動車メーカーだけではなく、Googleやソフトバンクがモビリティ事業に参入するため、多額の資金を開発や有望企業への投資をしています。
通信(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェア/サービス(Shared/Service)、電気(Electeic)の頭文字を取った、「CASE時代」が到来しています。
では、私達の身の回りでどんな変化が起こるでしょうか?
解説して行きたいと思います。
CASEとは?
先程も記述したように、
通信(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェア/サービス(Shared/Service)、電気(Electeic)の頭文字を取った次世代モビリティのキーワードになります。
通信 (Connected)
代表的な例として、レクサスは、24時間365日オペレーターと繋がる「レクサスオーナーズデスク」やメルセデスベンツでは、対話型インフォテイメントシステム「MBUX」が既に搭載されています。レクサスの場合、オペレーターに行きたい場所を伝えると、オペレーターが自車のナビに接続し、目的地を設定してくれます。目的地近くのおすすめのカフェ等も調べて教えてくれます。
将来は、車両の状態を常に管理し、データを蓄積。故障になる前に、未然にドライバーに伝えることが出来るようになったりします。
自動運転(Autonomous)
トヨタや日産のCMで自動運転について放映されていますが、
ここ数年、急速な進歩を遂げている自動運転。
海外自動車メーカーでいうと、メルセデスベンツやボルボが有名です。
現状まだ、運転席に座り、追い抜きや突発的な危険には、ドライバーが介入しないといけない仕様になっています。
未来では、AIが状況や過去の履歴から、その状況に応じて、判断するということが可能になり、ドライバーの介入がなくなります。
運転席自体も必要なくなる未来が待っています。
現在は、カーシェアサービスが普及し始め、個人がクルマを持たずに、使いたい時に使いたい分使うという方が増えています。維持費の面や環境面でも利点が多いです。また、乗り合わせサービスで、地方部の公共交通機関が、整っていない地域の高齢者の移動などシェアリングサービスが期待されています。
電気(Electeic)
言わずもがな、電気自動車です。課題は、航続距離の短さと急速充電スポットのさらなる普及です。現在では、日産リーフが400km以上の航続距離を記録し、ガソリンエンジン車と同等の航続距離が可能になっています。将来的にリチウムイオンバッテリーの性能が向上し、航続距離を更に伸びます。
それに伴って、大容量バッテリーを急速に充電する必要性があります。
現在でも、全国的に充電ステーションがありますが、急速充電でも8割充電するのに、30分以上かかります。1台だけであればいいですが、複数台同時に充電する場合は、待ち時間が発生してしまいます。
今後は、充電時間の短縮化や走行中に道路上で出来るような非接触型の充電システムが開発されています。
ビッグデータのGoogle VS 資金力のソフトバンク
「CASE」時代には、上記にあるようにビッグデータの活用が必須になります。
Googleのモビリティ業界の参入に関して、利のある膨大なデータを活用した車載システム、移動サービス、都市づくりの視点からの戦略を取っています。
対して、ソフトバンクは有望な企業の投資を始めています。
その資金力を駆使し、2018年5月にはゼネラル・モーターズの自動運転開発部門へ2450億円の投資をしています。また、以前からUberやグラブ等を傘下にしており、シェアサービスに力を入れており、その領域からのシェア獲得を目論んでいます。
どちらの企業もモビリティ自体の開発やシェアの獲得よりも、サービスを中心とした考えとしています。
今まで自動車メーカーがシェアを争っていましたが、「モビリティ×データ通信」となれば、上記2社も今後、自動車モビリティ業界のトップ争いに食い込んでくるのは間違いないです。
有人タクシー&トラックもいなくなる?CASE時代が与える変化
では、我々の生活には、どのような変化があるでしょうか?
まずは、タクシーやトラックのドライバーが必要なくなるということです。
現在、自動運転の進歩により、ドライバーの介入がほとんど必要なく走行出来るモビリティが開発されています。AIのデータ蓄積と進化、インフラ開発により、完全な自動運転が可能な未来が10年以内に来ると予想されます。
都心部では、タクシーは、スマホで無人自動運転モビリティを呼び、電子マネーで精算をする。もしくは定額サービス等も提供する企業も出てくるかと思います。無人のため、移動する手段だけではなく、完全な個室として、動くオフィスや、リラクゼーションスペースだったり、様々な可能性が生まれます。また、乗り合わせシェアサービスが発達すれば、AIが効率良く、利用者の目的地に合わせて、最適なルートを判断し、効率の良い移動が可能になります。
また、トラックの場合はどうでしょうか?
長時間労働のドライバーによる事故等で、業界自体の運行規制も厳しくなっています。また、運賃の過剰な削減、時間に迫られながら、顧客の荷物を時間内に届けなくてはいけない過酷な現状です。また、Amazonなど、インターネットショッピングの拡大による配送数および配送時間の指定やドライバー不足による問題など課題が山積みです。
国土交通省の発表によれば、トラックの積載率は平均41%となっており、半分以上何も積んでいないことになっています。
しかし、自動運転や通信が進歩すれば、顧客からの発注からルート作成、突発的な発注に関しても、効率的な運搬が可能になり、積載量を最大限活用出来ます。また、自動運転により、トレーラーの数を増やし、先頭車両に追従するシステムを構築出来れば、ドライバーは積荷の管理をするだけで、運転も必要なくなります。
これが、タクシーやトラックドライバーが必要なくなる未来です。
個人への生活も大きく変化します。
が、それはまた別の記事でご説明します・
まとめ
今回の記事をまとめると、
・CASE時代が到来している
・10年以内に大きな変革が起きる
・優位なのは、Googleとソフトバンク
・タクシーとトラックドライバーの仕事は大きく変わる
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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