目次
燃費悪化?
バイクにアイドリングストップは
必要ない5つの理由
こんにちは!現役バイク屋店員の諭吉です!
自動車では当たり前になりつつあるアイドリングストップ機能
最近のスクーターでも採用されているモデルも増えてきました
今後、ハイブリッドバイクや電動バイクが普及すると
更に増えると想像できますが
ホントにアイドリングストップは燃費が良くなるのでしょうか?
本当にアイドリングストップは必要なのでしょうか?
メーカーさん、ごめんなさい
私は「必要ない」と思います
なぜなら、スクーターの良さを消してしまって
リスクを増やしているからなんです!
そこで今回は
使い方を間違えると逆に燃費が悪くなる?!
バイクにアイドリングストップは必要ない5つの理由をご紹介します!
是非、スクーター選びの参考にして下さい!
最後までお付き合い頂ければと思います!
それでは行ってみましょう!Let's ブンブン!
最大の欠点は
「スクーターのメリット<初速>を
消してしまうこと」
スクーターモデルといえば
通勤や通学に使われている・使おうとしている方が多いですが
通勤時間帯は渋滞に巻き込まれることが多いですよね
スクーターのメリットはその初速、つまり出だしの良さだと思います
信号待ちからの発進は、自動車やMTモデルに比べて
変速がなく、車両が軽い分、非常に初速が速いです
バイクのアイドリングストップは停車時にエンジンが止まり
アクセルを開けると、エンジンが再始動し、発進ができます
その際にアイドリングストップ機能が付いたモデルだと
一瞬ではありますが、一歩遅れを取ってしまいます
ほんの一瞬ではありますが、毎日使うからこそ、そこにストレスを感じてしまいます
(※もちろん、法定速度内でのお話です)
また、最初のうちは試してみる方も多いですが
お客様から途中からアイドリングストップを切って
乗っているというお話を多く聞きます
元々、燃費の良いスクーターなので
そこまで燃費が悪いと感じることもないです
車両価格の上昇や故障リスクを考えれば
正直、必要ないと言えます
ストップ&ゴーを繰り返す状況では
燃費が悪化する
アイドリングストップ=燃費が良くなると思ってしまいますが
状況によって、燃費は悪くなります
例えば、3車線の道路を右折する時、時差式信号機で時間が短く、すごくイライラすることありませんか?
少し進んでは、エンジンが止まり、少し前が進んだら、エンジンが再始動して、また止まるの繰り返しになれば
ストップ&ゴーを繰り返す状況では燃費が悪くなります
渋滞時でも同じことが言えます
状況に応じてON/OFFを切り替えないといけません
短距離ではほぼ無意味?
水温が上がるまで
アイドリングストップは機能しない
アイドリングストップを搭載した代表的なスクーター「ホンダ PCX」であれば
水温が60℃以上にならないとアイドリングストップ機能は作動しません
5分~10分程度の通勤通学では
ほとんど使わないまま、目的地に到着してしまいます
エンジンが温まっていない状態であれば
それだけエンジンを掛けるエネルギーが必要になるため
一定以上の水温にならないとアイドリングストップは機能しません
バッテリーへの負荷が過大で課題
バイクも自動車と同様に
エンジン始動時にバッテリーへの負担が一番大きいです
始動と停止を繰り返すアイドリングストップでは
バッテリーにかなりの負担がかかります
通常、2年程度のバッテリーの寿命が短くなる可能性も十分考えられます
ガソリン代よりもバッテリーの方が高く付いてしまったら
本末転倒ですよね
レビューを見てもバッテリーへの負荷を懸念して
あまり多用したくないという意見が多いです
燃費はそれほど変わらないなら、ない方が良い
先程も少しお話しましたが
正直、燃費の差はほとんどありません
実質、止まる時にしか効果を発揮しないので
交通状況がスムーズであれば変化はありません
それであれば、最初から搭載していない方が
コストも抑えられ、故障リスクも軽減できます
先のバッテリー負荷等の問題があれば
尚更、必要性があるとは思えません
それでもアイドリングストップを
メーカーが付ける理由
それでもメーカーがアイドリングストップを付ける理由は
環境問題対策への意思表示と未来への投資だと思います
効果があるとすれば
今後増えていくと予想されるハイブリッド車や電動バイクに
搭載するためのノウハウを得るためだと考えられます
また、最新の技術を取り入れているという新規性を重視している場合が多いと思います
PCXもデザインやカラーリングは変わると思いますが
これ以上の進歩は今の技術では難しくなっていると思います
アイドリングストップが
採用されている現行モデル
国内メーカーでアイドリングストップを搭載しているバイクは
ホンダ車と一部のヤマハ車のみとなります(2020年9月24日現在)
50ccクラスでは
ジョルノ(ビーノ)、タクト、Dunk(ダンク)
125ccクラスでは
PCX125、リード125、Dio110
150ccクラスでは
PCX150、ADV150
と、小排気量のスクーターのみ搭載されています
海外モデルではヤマハのスクーターが
アイドリングストップを搭載している車両も多いですが
国内向けでは必要ないと割り切っているように思えます
新しい技術を身近に体感出来ることは
良いこと!ですが…
いかがでしたでしょうか?
今や自動車と同様に
バイクも10年前には考えられなかった技術が多く装備されています
手軽に一般的なスクーターで
このような技術を体感出来ることは非常に良いことだと思います
ただ、本当にその機能が自分にとって必要なのか
購入を決める前に少しでも考えて頂ければと思います
皆さんの参考にして頂ければと思います!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!