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巻き戻し?メーター交換車の中古バイクを選ぶ
ポイントと確認方法
こんにちは!現役バイク屋店員の諭吉です!
中古バイクを買う時に選ぶポイントの一つとして
走行距離の少ないバイクを選ぶ方は多いですよね?
私もバイクを選ぶ時は出来るなら
走行距離が少ないバイクを選びたいです
でも、その走行距離はホントに正しいのでしょうか?
ひと昔前は、アナログメーターが多く
バイク販売店によっては巻き戻し行為が行われていました
巻き戻しとはメーターを逆回転させて
実走行よりも少ない走行距離のバイクとして売る行為です
もちろんバイク販売店として、絶対にやってはいけない行為です
現在は自動車公正取引協議会による景品表示法により
販売する際にウソや不当な表示は禁止されています
また、今はデジタルメーターのものが多く
アナログメーターよりも複雑になっていることと
その手間を掛けてまで販売する方が効率が悪く
時間も費用も掛かるため、そういった販売店はほぼなくなっています
ただ、そういった故意のものではなく
中古バイク検索サイトを見ると
メーター交換車なども多く販売されています
そこで今回は
メーター交換車の中古バイクを選ぶポイントと確認方法をご紹介します!
最後までお付き合い頂ければと思います!
それでは行ってみましょう!Let's ブンブン!
悪いことだけじゃない?
メーター交換車にも色々あることを知る
メーター交換と聞くと
あまり良いイメージは思い浮かびませんが
メーター交換と言っても種類があります
大手中古バイク検索サイトでもきちんと表示されていますが
「メーター交換車」と「減算歴車」と「走行距離疑義車」の3つです
それぞれ解説していきます
狙い目はメーター交換車
メーター交換車は、メーター交換した際に「走行メーター交換記録シール」が貼付されている車両です
メーター交換前の走行距離数や交換した日付などきちんと交換された記録が残っているものが対象になります
一番信頼性が高いのがこのメーター交換車になります
メーター交換をしている車両は車両価格が安くなることが多いので
正確な情報が残っていて、安いとなれば狙い目ですよね
ただ、売却や下取に出す場合は車両価値は低くなるので
あまり金額は期待しない方が良いでしょう
明らかにメーターが変わっているが記録がない減算歴車
減算歴車は、車検証やオークション履歴から走行距離の減算が明らかな場合や
メーター交換されていても「走行メーター交換記録シール」が貼付されていないものが対象になります
メーター交換車と違い、メーターは交換されているが、明確な記録がないが
走行距離が減算されているものとなります
中古車車両としては、あまりおすすめしません
中古車の価値としても非常に低くなるので
カスタムベースやそれを承知で買うには良いかも知れません
本当にその走行距離か疑わしい走行距離疑義車
走行距離疑義車は、記録もなく車両状態からメーターの走行距離が正しいと言い切れないものが対象です
明確な基準はないですが
メーターの表示に対して、消耗品が減っている車両など
メーター交換がされているかもわからないので非常に曖昧です
こちらも減算車と同様に中古車の価値としては
あまり良くないですね
ただ、バイクは乗り方でかなり消耗品の差が出るので
もしかしたら、本当にその距離かも知れないので
ほぼ黒のグレーと考えていた方が良いですね
バイクのメーター交換をする理由は2つ
走行距離を偽る時以外に考えられる
バイクのメーターを交換をする理由は2つ
・純正メーターから社外メーターへの変更
・故障や修理でのメーター交換
純正メーターでは機能が足りなかったり、デザインで社外メーターに交換する方もいます
また、転倒により、メーターが破損して、交換を余儀なくされる場合もあります
どちらも悪意があるわけではありませんが
交換する場合はきちんと記録として残しておきましょう
バイク屋さんで交換する場合は走行メーター交換記録シールを発行してもらい
きちんと貼付しておきましょう!
メーター交換車を選ぶ時に見るべきポイント
先に触れましたが
中古バイク情報検索サイトなどでは
メーター交換車はきちんと記載する必要があります
ただ、記載や記録がない場合、プロでも見分けることは困難です
また、消耗品や部品交換をされていては特に判別は難しいです
もしかしたら、故意ではなく、メーター交換車と知らずに
販売しているバイク販売店もあるかも知れません
そこでメーター交換車と疑わしい中古車を買う時に見るべきポイントは
・ディスクローターの減り具合を見る
・ハンドルのベアリングのへたり具合を見る
正直なところ、全てパーツを交換されていれば
やはり判断は難しいですが
プレミア価格の人気の旧車や価値の高い車両でない限り
費用や手間を考えれば一般的な中古バイクにそこまではしません
タイヤやパッド、チェーンなどは一般的な消耗品なので交換されやすいですが
ブレーキのディスクローターやハンドルのベアリングは
走行距離の目安として判断しやすいパーツです
やはり走行距離が多いとどちらも摩耗の度合いが大きいです
ディスクローターは明らかに薄くなっていたり、偏摩耗していたりすると怪しいと思います
また、ハンドルを動かしてみて、重かったり、ゴロゴロ言うようなベアリングは
結構ヘタっている可能性が高いです
ある程度、自分でも車両状態を確認できるようにしましょう
バイク屋がメーター交換車を判断する方法
バイク屋さんがメーター交換車を判断しなくてはいけない時は
買取や下取りの査定をする時です
まずは、車検証に前回の車検時の走行距離が記載されている場合は
その走行距離数と実際のメーター距離を比較します
車検がない車両は走行距離の記載が登録証にはありません
その場合でも確認できる方法はあります
大手オークション業者が提供している走行距離の減算があるかどうかわかるサイトがあります
これは契約しているバイク販売店でしか見ることが出来ないので
一般の方が見ることは出来ません
車体番号と現在のメーター距離を入れることで
一度でもオークションに出品されたことがあるバイクであれば
その時に出品されていた時の走行距離と比較して
現在の走行距離が少なければ、減算ありとなり、
メーター交換されていたり、巻き戻しをされていることがわかります
査定をして、初めてそこでチェックして減算があることを知る
お客様もいらっしゃいます
知っていても知らなくても、減算があれば査定額はガクッと落ちます
一般の方でもお金を払えば
走行距離を照会できる
一般の方でも自分のバイクの走行距離に減算がないか確認する方法があります
それは日本オートオークション協議会が開発した「走行メーター管理システム」を
使った確認する方法です
バイク屋で確認する方法と同じ方法で検索でき、
購入した中古車の走行距離に疑問を感じたり
中古バイクを購入後、メーター距離よりも多い記録簿等が出てきた時などに利用できます
走行メーター管理システムで検索し、走行距離照合結果シートが発行されます
ただ、メーター確認のため、現車を持ち込む必要があり
手数料が1500円掛かります
詳しくは一般社団法人日本自動車査定協会のHPにてご確認下さい
メーター交換車を理解し
後悔しない中古バイク選びをしましょう!
いかがでしたでしょうか?
メーター交換車と言っても、すべてが悪という訳ではありません
きちんと記録が残っているものであれば
他の中古バイクと何ら変わりません
減算車や走行距離疑義車についても
きちんと理解することで
相場よりも安く購入することが可能です!
今、乗っているバイクが
疑わしい場合は一度確認してみるのも
長くそのバイクと付き合っていく上で
大事かも知れません
メーター交換車を特性を理解して
上手に付き合いましょう!
皆さんの参考にして頂ければと思います!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!